オープン診療システム

内視鏡検査について

  • 消化器内視鏡検査は、潰瘍・ポリープ・がんなど消化管病変の診断に必要不可欠な検査です。
  • 内視鏡を用いてポリープや早期がん病巣の切除も可能です。
  • 竹林クリニックでは、2万件以上の内視鏡検査・治療経験を持つ内視鏡熟練医が安全で精度の高い検査を行います。
  • 診療日には毎日、内視鏡検査を行っています。
  • 必要性や目的を吟味し過不足のない安全な検査を行うため、事前に診察を受けていただくことが原則です。
  • 上部消化管内視鏡検査では、当日食事をせず来院いただければ、診察後に即日検査ができます。
  • 下部消化管内視鏡検査では、検査前処置の説明と前処置薬処方のため、事前に来院していただくことが必要です。
  • 内視鏡検査をご希望の方は、診察予約の際にお申し出下さい。(予約電話:028-600-3150


検査の時間帯と事前の準備

検査の時間帯

:胃カメラ :大腸カメラ

検査時間
朝(8:30~)




お昼前後(11:30~)○●○●
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○●
○●
午後遅く(16:00~)○●
○●
○●

※ 第2・4水曜日は休診です。

胃カメラ

  • 予約検査が原則ですが、必要に応じて受診即日の検査も可能です。
  • 朝、お昼前後・午後遅く、いずれの時間帯も検査を行うことができます。 ご多忙の方は、仕事前の朝一番の検査あるいはひと仕事してからの午後遅くの検査をご利用下さい。

ー お食事のこと

午前中の検査では、前日の夕食を早く軽めに済ませて、以後は水分(水、お茶、スポーツ飲料)のみにしていただきます。水分摂取は検査1時間前まで可。
午後遅くの検査では、軽い朝食をとっていただき、その後は検査1時間前まで水分(水・お茶・スポーツ飲料)のみにしていただきます。


大腸カメラ

  • すべて予約検査です。
  • 検査当日、大腸の中を便のないきれいな状態にしておくために、前処置が必要です。 事前に来院していただき、前処置についてご説明し、必要な薬剤(緩下剤と洗腸液)をお渡しします。
  • お昼前後あるいは午後遅くに検査を行います。いずれも、前処置におよそ3時間を要します。


ー 前処置のこと

前日就寝前に緩下剤を内服、検査当日は事前に2リットルの洗腸液(飲んで便を洗い流す薬液)をおよそ2時間かけて内服していただきます。
洗腸液内服により排便が促され、数回排便があり、腸内がきれいになります。
前処置におよそ3時間を要します。通常ご自宅で行いますが、遠方の方や不安な方は 院内で行うことも出来ます。

ー お食事のこと

お昼前後の検査では、前日の夕食を早く軽めに済ませて、以後は水分(水・お茶・スポーツ飲料)のみにしていただきます。朝から前処置を始めます。
午後遅くの検査では、前日の食事制限はありません。 当日朝は、ヨーグルト・牛乳・具のないスープ程度にしていただきます。 以後は水分(水・お茶・スポーツ飲料)のみにしていただきます。午後から前処置を始めます。


内視鏡検査の解説

上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)

どんな検査?

  • ビデオカメラを内蔵した細長い機器(ビデオスコープ)を口あるいは鼻から挿入し、モニターに映し出される咽頭・食道・胃・十二指腸の内側(粘膜面)の映像を観察し診断します。結果は、診察室で記録された映像をご覧いただきご説明します。
  • 観察だけでなく、スコープ先端から専用の器具を突き出し、組織の採取・病巣の切除・止血などの処置を行うことができます。
  • 検査時間は、観察だけなら5分足らずです。
  • 胃カメラが辛いといわれる主な理由は、喉の刺激でゲッとなること(咽頭反射)ですが、大変個人差があります。そのほか、スコープが喉を通っている異物感、胃が空気でふくらむときの膨満感、スコープを上腹部で動かすときの異物感などが苦痛の原因です。


ー 検査の苦痛を軽減するには?

担当医師が巧くスコープを操作することが何より重要です。
検査直前に、表面麻酔薬を含んだゼリーやスプレーを用いて喉に麻酔を施し咽頭反射を抑えます。
咽頭反射の少ない経鼻内視鏡(細いスコープを鼻から挿入する方法)を選択することができます。
静脈麻酔薬を用いて鎮静することができますが、麻酔薬の体への悪影響が無いとは言えません。鎮静をするなら、血圧や呼吸の変動に注意し、十分覚めてから帰宅していただくなど配慮が必要です。


ー 当院では以下の二つの方法を使い分けています。

高画質スコープを用いた経口内視鏡検査(口から挿入)
細径スコープを用いた経鼻内視鏡検査(鼻から挿入)


わずかな粘膜の変化をとらえて早期癌・微小癌を診断するなど、より精密な検査を意図するなら経口内視鏡が良いと思います。若年の方・以前の検査で相当辛い思いをされて不安な方には経鼻内視鏡がお勧めです。二つの方法それぞれに一長一短があり、時と場合で使い分けることが良いので、事前に相談させていただきます。


検査が必要なとき? 何が判る?

ー 症状・徴候から食道、胃、十二指腸の病変が疑われる時

症状、徴候の原因を探ります。内視鏡検査を行っても原因を特定できないことがしばしばですが、その場合には潰瘍やがんなど即刻治療を要する重大な病変が無いことを確認できたことになり、ご安心いただけます。

粘膜が‘赤い’‘荒れている’といった頻繁に見られる観察所見を、安易に症状と結びつけたり、投薬のきっかけにすることは適切ではありません。所見の中には無害なものも多く、粘膜に所見があっても無症状の方、綺麗な粘膜でも胃の調子が悪い方が大勢おられます。


ー 胃がんが心配な時(胃がん検診)

内視鏡は胃がんを診断する最も正確な検査です。胃がんは50歳代から増えてきます。
相当進行するまで無症状で経過するので、症状が無くても検査を受ける必要があるのです。
早期に発見すれば、胃切除手術ではなく内視鏡治療で根治が可能な場合も少なくありません。

胃粘膜の状態を知ることで胃がん発生の危険度を評価することができ、その後のがん検診の方法を個別に助言することができます。 ピロリ菌が胃がん発生に深く関わっています。胃粘膜の状態は十人十色で、その差は概ねピロリ菌感染の有無とその影響の度合いによるものです。これを内視鏡所見とピロリ菌に対する検査を行う事で判断し、胃がん発生の危険度を評価するのです。


下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)

どんな検査?

  • デオカメラを内蔵した細長い機器(ビデオスコープ)を肛門から挿入、モニターに映し出される大腸の内側(粘膜面)の映像を観察し診断します。
  • スコープを、直腸→S状結腸→下行結腸→横行結腸→上行結腸→盲腸→小腸末端まで進めます。
  • 観察だけでなく、スコープ先端から専用の器具を突き出し、組織の採取・ポリープの切除などを行うことができます。
  • 検査時間は、観察だけなら通常15分ほどです。大腸の長さや屈曲の状態は個人差が大きく、挿入が難しい場合には、それだけ時間がかかります。
  • この検査が辛いといわれる主な理由は、検査中大腸が伸びたり、ねじれることによる腹痛と、スコープから送られた空気により生じる腹部の膨満感です。
  • 検査中は、出来るだけ腸を強く伸ばさずねじらずに、空気による腸の膨らみを抑えるよう努めます。


ー 検査の苦痛を軽減するには?

担当医師が巧くスコープを操作することが何より重要です。
巷では、痛い!辛い!と評判の悪い検査ですが、実際には大部分の方が大した苦痛なく検査を終えることができます。

静脈麻酔薬を用いて鎮静することができますが、麻酔薬の体への悪影響が無いとは言えません。
鎮静をするなら、血圧や呼吸の変動に注意し、十分覚めてから帰宅して頂くなど配慮が必要です。


検査が必要なとき? 何が判る?

ー 症状・徴候から大腸の病変が疑われる時

症状・徴候の原因を探ります。内視鏡検査を行っても、便秘やお腹が張るなどの原因を特定できないことがしばしばです。
また、肛門からの出血の多くは痔が原因です。 そんな場合、内視鏡検査によって癌などすぐに治療を要する重大な病変が無いことを確認できたことになり、安心することができます。


ー 大腸がんが心配な時(大腸がん検診)

内視鏡は、大腸がんやポリープを診断する最も正確な検査です。
大腸がんは相当進行するまで無症状で経過します。
ポリープはがん化する危険のある病変ですが無症状です。だから症状が無くとも検査を受ける必要があるのです。

大腸がんは、50歳台から増えてきます。

大腸がん検診で行う便潜血反応は、ある程度進行したがんの診断を目標にしており、陽性者に内視鏡検査を行えば0.2%前後にがんが見つかります。一方、ポリープや早期がんがあってもしばしば陰性になるのが便潜血反応です。